若狭の国(福井県)小浜から熊川(福井県)、朽木(滋賀県)を通り、京へと続く道を鯖街道という。その名のとおり、若狭の魚を運ぶ道である。その距離18里。江戸時代、銚子で獲れた魚は、利根川を沿って布佐(千葉我孫子)に運ばれ、陸路を松戸へ。松戸から江戸川を下り日本橋の魚河岸に運ばれた。その距離40里。タイ、カツオは江戸前(東京湾)では獲ることができない。新鮮な魚を食べたいという要望が背景にあっての流通経路の開拓であるが、そのころの魚ってさぞ美味かったろうと思う。江戸時代では、切り身で魚を売らない。頭つきをさばいて食べる。魚のうま味丸ごと味わえた。魚ってのは、その眼の周りが最も美味いのであります。なにが言いたいのか分からなくなってきましたが。