私の頭は、そうとう固い。古くて固いのかもしれない。今日、カジノを含むIR(統合型リゾート施設の整備を推進する)法案が、衆議院内閣委員会で可決された。「ギャンブル依存症の人が増える」といった懸念が危惧されるという。私は、ギャンブル依存症には興味はない。個人的には、賭け事は嫌いではない。自己責任の世界である。かのドストエフスキーも依存症であった。で、『賭博者』という名作が生まれた。ルーレットのボールの行くへに血が沸き立つ世界も、あってもいい。依存症(dependence)の原因はいたるところにあり、博打だけだはない。そのすべてに蓋をすることはできない。すべきでもない。何かに依存するという自由は、哲学の問題として個人の権利として留保したい。でもである。博打を国家が容認するのは、パチンコと競馬の範囲に止めていただきたい。ということで、法案の意味が全く分からない。この日本の国土に、博打タワーなんてのを許すことはできない。日本という風景、風土にそぐわない。美しい国日本、と矛盾するのではありませんかえ、と、少々己の頭の固さを疑いながら憤慨した一日であります。