午前は事務所で仕事。午後、昨日に引き続き虎ノ門。夜はからくさ。そして鹿島茂『吉本隆明1986』。いまだに吉本、永六輔、寺山修司を卒業できない。『……結城(ゆうき)に塩瀬(しおぜ)の素描(すがき)の帯が……、大島つむぎにつづれの帯が……、……塩沢がすりに名古屋帯……、恋に疲れた女がひとり』(永六輔:女ひとり)なんて色香は思いもつかない。『振り向くな、振り向くな。後には夢がない。』(寺山修司)、『ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだらうといふ妄想によつて ぼくは廃人であるさうだ』(吉本隆明)なんてのよ読むと、いまでもしびれてしまう。もっとも、私はアルコールを飲んでもしびれておりますが。