一昨年、万葉集を読もうと思ってある講座に参加した。当然、挫折したのだが、万葉を学ぶということは、明日香、藤原、平城を歩くということにほかならない、千葉、東京にいてはとても理解できない、ということを理由とした。こういうところにもいちいち理由をつけるところが、面倒くさい人間である所以だが、今日久しぶりに万葉集を手に取り、パラパラと捲っていると、なんとなく体に染み入る歌をいくつか発見した。こういうものは、学んではいかん、感じなくでは、とほろ酔い気分で思った。なんとなく、優雅なひと時でありました。周りは騒がしかったのですが。