喉元過ぎれば熱さを忘れる。通常は、学習能力のなさを意味するようですが、これは間違った解釈です。学習能力そのものは必要なことでありますが、喉元を過ぎた熱さ程度なんかさっさと忘れていいのであります。身体が本能的に覚えているでしょうから。その忘却力やリセット力の方が大事であります。英米では、The danger past and God forgotten.(危険が過ぎると神は忘れ去られる)とか、Vows made in storms are forgotten in calms.(嵐の時になされた誓いは平穏な日には忘れられる)なる言葉があるそうですが、こうなるととチョイと意味合いが異なります。約束(契約)違反の戒めでもありましょう。ということで、わたしも何で入院しているのか、その訳を忘れつつあります。